ぶつぶつ | 〔空色庵〕松本典子のブログ「飛ぶ♪ハナシ」
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『行く年、来る年』〜振り返りすぎて遠くへ

【2010.12.31 Friday 23:59

 今年の自分はどんなだったろう?と振り返ってみたら……遡りすぎたらしい。かな〜り。思い出したエピソードはものすごく昔のものだった。聞いたのは少し前だが、ネタとしては恐縮しちゃうほどの古さ。私が小さかった頃の話を母の実家でしていて、叔母がふと思い出し聞かせてくれたこと。幼稚園の運動会でのことである(季節感ゼロでスミマセン!)。


「かけっこで『よーいドン!』するでしょ。そしたらピューッとすごく速いのよ。もうね、ダントツやってんから。それがねぇ……」


 叔母が半ば呆れたような、可笑しくて笑うような表情で私を見る。


「ゴールまであと少しというところでね、立ち止まるねんで。あんた」
「……何それ。全然覚えてない」


 だいたいにおいてボーッと過ごしてきましたからね、幼少時の記憶もかなり少ない。しかし、ゴールしてもらうバッヂの色が紫色だったことはそのとき思い出した。1等賞の赤色ではないわけです。ただし、それで悔しいとか思った記憶も無いな。そりゃ無いでしょう、自分で、あえて待っていたのなら。
「あんだけ速く走ってるくせに、みんながついて来ないと止まって待つねんよ、この子。どう思う?おばちゃん、『何してんのーーー!はよ走りーーー!』って毎度やきもきして応援してたわ」


 みんなが自分の横を通り過ぎるのを見届けてからまた走り出してゴール!していた、そうです。……自分のことながら意味不明orz。


 その一方で。小学校1年生の運動会のリレーで、「あれれ?」と自分でも不思議なくらいにゴボウ抜きしたことは覚えている(このあたりから遅ればせながらのモノゴコロがつき始めたのかも)。「うわぁ〜脚が動く動くぅ」と驚きとともに疾走の気持ちよさを満喫しながら走った、あの感覚は残っているかも。


走り終えた後、(もしかして走るの得意だった?)と思いいたり、やがて(幼稚園では1等賞の赤いバッジもらわれえんかったけどなあ?)ともうっすら思った。とはいえ、それだけ。それ以上は特に何も思い巡らず。そして30年後くらいに叔母の話を聞いて合点がいったわけであります。


 私は“競争”の概念が欠如した子どもだったのだ、と。


 それが判ったとき、気づいてもなかった結び目がハラリと解けたような。もちろん、モノゴコロついた頃には“競争”の存在も知るようになったわけだし、多少の競争心は私にだって芽生えたに違いない。


 けれど、私のささやかな原点(のひとつと信じたい)を見たような気はしたのだ。ゴール前で、ぽやーんとみんなを待ってた幼稚園児に。

 別に、みんなと一緒にしたい、とか、遅れて来る子を待ってあげたい、とかそんなこと考えてたわけじゃない(と思う)。単純に、かけっこというゲーム、競争というシステムを理解していなかっただけで。正直、かなり間抜けなお話だ。親は心配しなかったのか?とも思うし(両親からこの件で指導を受けた記憶無し!)。


 そして2010年、暮れも暮れ。今年、あまりにもトピックが無かったせいか(?)何十年も飛び越えて振り返ってしまったのだろうか(しかし何故このエピソードなんだ?)。


 でも、私はこの、プチ驚きの後にトホホな気分を誘うエピソードが実は、実は……嫌いじゃない。いや、どちらかというと好きなのである(自分好きか?ええ、きっと)。こんなにも間抜けな(素養を持つ)(←と、必要無くても書いておきたいっ)自分を大切にしつつも、それでも来年は少し歩いてみなくちゃと思っている。


 自分史上でも最も怠惰だった(気がする)私の2010年。それでも、ご機嫌&ハッピーな年を過ごせたことに感謝している。ただし、来年はこのご機嫌とかハッピーをアウトプットできる自分でなくっちゃなあとも思う。じゃなきゃ、ゴール前でずーっと止まってるだけ。幼稚園児だって、再び走り出しめでたくゴールはしてたのだから(毎回!)。


★2010年の最後に。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
2011年もよろしくお願いいたします。


【おまけ】
ひさしぶりの寒い、寒い冬。気持ちを温めるために、2010年公開作から。よければ『(500日)のサマー』 (←タイトルだけでも暖か?)とか『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』など、オススメしたいです。寒さが何だ、ガツンと力のある作品を!ということであれば『フローズン・リバー』、そしてそして『息もできない』を是非。以上!

author : m-noriko
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松本 典子
editor / writer